第1回
B-Side『恋は星形の人参』
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各務
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いしだあゆみさんて女優のイメージが強いんですが、デビューは歌手だったんですね。
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西垣
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フィギュアスケート選手を経て芸能界にスカウトされたみたいですよ。実際のデビューは舞台で、12歳の時に梅田コマ劇場で初舞台を踏まれたみたい。
2003年下半期に放送されたNHK連続テレビ小説『てるてる家族』(原作、なかにし礼『てるてる坊主の照子さん』)、石原さとみさんが主役だった。岸谷五朗さんと浅野ゆう子さんが両親で、突然ミュージカルシーンが入ってきたりしたドラマ。
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各務
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ありましたね。
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西垣
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あのドラマは、いしださんの家の話しが元になっているそうですよ。石原さとみさんが演じた岩田冬子というのが妹で、上原多香子さんが演じた岩田夏子がいしださんをモデルにした役、ドラマの中でも夏子は歌手デビューするんだけども、いしださん自らもクラブの歌手の役柄で出演していた。
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各務
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なかにし礼さんの小説が原作ということは、この『あなたならどうする』とか『ブルーライトヨコハマ』のつながりなんですかね?。
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西垣
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縁は異なものというか、実はいしださんの妹石田ゆりさんがなかにし礼さんの夫人。なかにし礼さんはいしださんの義弟になる。原作『てるてる坊主の照子さん』て、妻の実家の話しを描いたということかな。
さらに情報を付け加えると、石田ゆりさんも元歌手。デビュー作でなかにし礼さんの作品を歌っている。
今で言うフィギアーの浅田真央・舞姉妹とか石田ゆり子・ひかり姉妹なのかな。
いしださんは妹と礼さんの結婚には反対だったとか・・・。噂だけどね。
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『あなたならどうする』がリリースされた1970年、妹の石田ゆりさんも『悲しみのマリア』で歌手デビューを果たします。
作詞は将来の夫となるなかにし礼、作曲筒美京平コンビ。これは姉のいしだあゆみさんのヒット曲コンビで「妹も」。という業界側の大人たちの皮算用だったんじゃないかな。
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各務
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いしだあゆみさんがが唄った『あなたならどうする』ですけど、僕にとってはコーヒー用クリームのブライトのCMのイメージが強い曲ですね。主メロの繰り返し箇所が使われていましたからね。
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西垣
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クリームのCMね。そういえばあったね。80年代に入ってからかな?。まあ、レコード自体、各務さんが生まれた年にリリースされた曲ですもんね。
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各務
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レコードジャケットの背景は、霞ヶ関付近でしょうか?。まだ高層ビルが今の様に立ち並んでいない東京の風景のように思えますね。
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西垣
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どうだろう。写真は近郊で済ませているだろうね。コロムビアもその附近にあったらね。
レコードジャケットはパンタロン姿。その前のヒット曲『ブルーライトヨコハマ』はミニスカートだったような気がするけど。
ちなみにパンタロンは、昭和45年当時、婦人用タウンウェアとして流行した裾広がりの長ズボンの総称です。
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各務
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時代を感じさせますね。
この曲はいしださんが22歳の時の歌でしょう。いや、ずいぶん大人びたかんじがするのは何故でしょう。70年代の昭和歌謡曲の詞の世界って実年齢より上の世界観のような気がしますね。
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西垣
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そういえばそうだね。『スター誕生』あたりからじゃないかな。詩の世界観も歌手の実年齢と同じ目線になるのは。
で、この曲を聴いて想い出した記憶が『星形人参』『初キッス』だったわけですね。
長い髪の女性に惹かれる。か・・・。きっと天使の輪がある少女だったんでしょうね
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各務
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リスナーのみなさんは、ラジオ版を再度聴いてくださいね。
下の写真が当時の僕。
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さて今回は、いしだあゆみさんが唄った『あなたならどうする』をご紹介しました。
気になった方は、YouTube宛のリンクを張っています。聞いてみてください。
語る流行歌は次回もセイムチャンネルで。皆さんごきげんよう。
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●CD紹介
『いしだあゆみ・しんぐるこれくしょん』
コロムビア/COCP-32665-66
3500円
2枚組CD。1968-1985年までのシングル曲を収めたCD。
また、名作といわれた細野晴臣率いたティンパン・アレイが全面バックアップしたアルバム『アワー・コネクション』の全曲がリマスタリングされて収録されている。『アワー・コネクション』単体では現在入手が困難なため、必聴。
●アマゾンでは一部試聴が出来る
『いしだあゆみ・しんぐるこれくしょん』
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